一般社団法人 日本風力エネルギー学会

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会長挨拶


会長 石原 孟

2016年5月27日、一般社団法人日本風力エネルギー学会の2016年度社員総会が無事に終了し、第4期の活動がスタートしました。会長就任にあたり御挨拶申し上げます。

本学会は、1970年代のオイルショックを契機に、足利工業大学の牛山先生の研究室が事務局となってスタートしました。その後、事務局は現在の科学技術館に移転し、風力エネルギー分野における国内の最大団体として発展してきました。さらに2011年6月20日に前勝呂会長のもとで、風力エネルギー協会から一般社団法人風力エネルギー学会に名称変更し、来年40周年を迎えることになります。

昨年学会の事務体制を強化するために、学会で初めての事務所を開設し、現在事務局長1名、事務員2名の体制で学会事務にあたり、学会における様々な活動を支えています。また学会の財務基盤を強化するために、昨年特別団体会員を新設しました。現在8社の団体からご賛同頂き、学会活動の活発化に貢献しています。本学会の発展のために、今後何をすべきかについて私の考えを述べたいと思います。

学術活動の拡充

一般社団法人日本風力エネルギー学会になってから、早くも5年経ちました。学術活動としては、毎年開かれる風力エネルギー利用シンポジウム、見学会等に加え、法人化のメリットを生かして、昨年学会初の受託研究(次世代浮体式洋上風力発電に関わる技術調査)を実施しました。風力発電は横断的な学問分野であり、会員も様々な分野の方が参加されています。学会の強みを生かして、今後も風力エネルギー利用に貢献できる横断的なプロジェクトを興し、学術活動を充実していきたいと思います。昨年「風力発電施設と雷対策」の単行本も発刊されました。学会誌「風力エネルギー」の連載記事「雷」に基づいてまとめられた初めての書籍です。学会誌には毎号素晴らしい特集が組まれており、学会の40年周年に向けてこれまでに掲載された特集を編集し、学会初の本として発行されることを期待したいと思います。それに並行して風力エネルギーに関する優れた図書の翻訳も引き続き行い、今年度中に「風力エネルギーハンドブック」の出版および講習会の開催を実現していきいと思います。

会員サービスの向上

会員サービスの向上としては、昨年学会ホームページのデザインを一新し、内容も充実しました。学会活動および風力関連の様々なイベントを会員の皆様に知らせるために、学会行事、イベントカレンダー等のページを新設するとともに、学会の沿革、書籍等のページを更新しました。また過去の学会誌・論文集・シンポジウム予稿集を利用できるように、2013年までの学会誌・論文集をJ-STAGEに公開するとともに、2009年から2014年までの風力エネルギー利用シンポジウム予稿集を電子化し、学会のホームページに公開しました。さらに昨年学会ロゴマークと学会バッジの新作、学会パンフレットの更新を実施しました。新しい学会ロゴマークは、日本を代表するデザイン会社に依頼して作成したものであり、風力発電を中心とした資源の調和をコンセプトに、広がる大空を青、吹き抜ける風をライトブルー、育む大地を緑、エネルギーの力強さを朱赤で表現し、リズム感をアシンメトリーのデザインにより演出しました。今後、学会誌・論文集・シンポジウム予稿集のJ-STAGEへの定期公開(システム化)、学会ホームページの充実(ライブラリ化、e-learning等)、研究会・講習会・見学会を利用した人材育成の強化を通じて、会員へのサービスをさらに向上していきたいと思います。

新たな挑戦

今年3月26日に五島で実施した環境省の実証事業(2010~2015年度)の後を受けて、地元の五島市は「崎山沖2MW浮体式洋上風力発電所」の商業運転を開始しました。一方、経済産業省が福島で実施した実証事業(2011~2015年度)は今年度から事業化に向けた研究開発を始めました。銚子および北九州の着床式洋上風力発電の実証研究は今度中に完了し、商業運転に入る予定です。日本型風力発電技術を世界に広げていくために、今年度から「日本型洋上風車の台湾における実証前調査」が開始されました。洋上風力だけではなく、豊富な風資源が存在する北海道北部の陸上風力を開発するために、系統線の増強に関するプロジェクトも本格的に動き出し、北海道北部風力送電株式会社の送電事業の申請が今年7月29日に許可されました。今後、陸上風力と洋上風力発電は導入量の面においても世界に貢献できるように、風力関連団体の皆様と手を携えあって、一緒に頑張っていきたいと思います。

風力発電の大量導入のために本学会が果たすべき役割は大きいです。風力発電は非常 に学際的な分野であり、機械工学、建設工学、電気工学等の知識のみならず、気象学、環境学、経済学、金融工学等の知識も必要とされています。これらのすべての分野の人材を有する学会は本学会の他にありません。今後本学会の強みを生かして、風力発電が直面している様々な技術的・社会的課題を解決し、わが国の風力発電の導入拡大に貢献していきたいと思います。会員の皆様のご協力とご支援をお願い申し上げます。

会長 石原 孟

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